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四国お遍路2003
2003年四国お遍路へ
2004年初めてカンボジアへ
この2年で岩崎けんいちは大きく変わりました
音楽の道をより意識した歩みになって行きました
そして 今に繋がっているんだなぁと感じています
2003年7月18日誕生日に四国へ渡り ギターを持って四国88箇所のお寺を周る旅に出ました
営んでいた雑貨屋閉店、音楽番組降板、ボーッとしてしまい お遍路に興味があり ボーッとしたまま ギターを持って四国へ行きました
歩いた距離1200キロ、日数33日、毎日40キロづつ歩きました
歩き続けると辿り着く
目標のお寺に辿り着く
その繰り返し
10キロくらいで辿り着くお寺、100キロもありなん日もかけて辿り着くお寺、いろいろでした
今思うと毎日のようでもあります
ただただ歩く
我慢強く歩く
そうしてるうちに辿り着く
助けてくれる人、励ましてくれる人、同じお遍路の人、もっと辛そうな人、いろんな人を見て、感じて、考えて、歩く、歩く、歩く
不思議なことに ほんの一瞬 草や木や風になったような感覚を味わう
味わう頃にはもうなくなってるのだけど
確かにそうだ と感じる
自然の一部になったんだと思うと自然と涙がポロポロ
毎日野宿
海を見ながら
星を見ながら
時に台風の中 心細さを抱いて眠れない夜もありました
お寺ではお経の代わりに歌を歌っていました
「はじまりがまたはじまる」
ギターを持って歩いてると 河島英五みたいだな とよく言われた
河島英五さんもギターを持って歩いたそうです
病気を抱えながら歩いていたそうです
最終日は旅館に泊まりました
その旅館に河島英五さんも泊まったそうで
旅館のおかみさんに 酒と泪と男と女 を歌いました
ポロポロ泣いていました
いよいよ最後の朝の出発の時、おかみさんは泊まっていたお遍路さんがいよいよ88番目のお寺に向かう道中を見つめながら手を合わせて 旅人を見送っていました
その時 見送る人の背中を初めて見ました
今迄も見ていたんだろうけど こんなに身体で受け止めたことは初めてでした
まるで朝日のような背中でした
僕は昨晩のおかみさんの涙やこれまでを思い、そして僕を見送ってくれた人の事をはっきりと感じて思い出せました
とっても疲れていたけど心はスッキリ 僕もいよいよ最後のお寺へ向かいました
88番目のお寺に着くと 号泣してました
安心なのか 緊張が解き放たれたのか 泣いていました
そしてスッキリ!やっと終わった安堵と達成感に包まれました
毎日の中にも目標を持って歩くと辿り着くというわけです
お遍路は守られた世界
社会で生きて行くのは大変です
お遍路で歩く練習をしたのだと思います
なかなかうまく歩けないけどね
とっても強烈な体験でした
そしてとても僕の道しるべになっています
四国の人たちには道中 大変お世話になりました
「1日の終わりに海を見てる」
「見送る人の背中を初めて見たんだ」
「穴のあいた靴」
などの歌が生まれました
夏が来ると 四国お遍路を思い出します
もうこりごりだと思っていたけど、また行きたいなぁと思っています
妻も一緒に
見送る人の背中を2人で感じたいな
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